生活の倫理

生活の感想

2020-01-01から1年間の記事一覧

縛り付けて織り込む

いま『三体Ⅱ 暗黒森林』を読み終わった。 読み終わって、去年のちょうどいまくらいの時期にⅠの『三体』は読んだのだということを思い出した。人に勧められて読んだのだった。 『インターステラー』も、同じ人に勧められて観た。なんだったら一緒に観た。Netf…

適度な趣味性

最近料理や食文化についての本をよく読んでいる。 今日読み終わったのは、三浦哲哉の『食べたくなる本』だった。これはあとがきでも筆者によってそう評されているが、「料理の本の本」だ。メタ料理本である。 特に丸元淑生については筆致がとても鮮やかにな…

社交による快楽の累乗

私の独我論者への恐怖は、自分の存在をものすごく小さなものにされるような、貫かれる無力感によるものだった。 同じような恐ろしさを2ヶ月前にも、また別の友人から与えられた。この友人は、私の心は認めているが、あらゆる快楽(と苦痛)に価値を認めてい…

美もあるのかもしれない

価値について深刻に考えるようになって以来、ここ9ヶ月ほどの間、私は本質的な価値は快楽と苦痛にしかないと考えてきた。 これは直観の問題でもあるが、だからみんな違ってよいとは思わない。私のこの価値についての直観こそが正しく、そのため全員を説得し…

理論は机上で空回るのか?

善悪と似た意味での快楽と苦痛について、差し当たりの具体的な作業に支障が出るほどに、考えてしまっている。このような精神状態は、去年の暮れごろから今年の春にかけての、私の精神が大きく不調になる時期の直前にもあった。 そのときの、いまと同じような…

観念奔逸

この頃、頭の中がうるさかった。 風にゆれる植物をみながら、自分と周りのものの運動を考えた。道ゆく人をみながら、私の心の存在を認めない友人のことを考えた。蕎麦を茹で茄子を塩もみしながら、それに伴う善と悪の量を考えた。風呂上がりに肌に保湿剤を塗…

独我論と倫理

友だちが天然の独我論者だった。 3ヶ月間、週に5日、1日3回2時間弱、単純に計算して120時間話して、そのことがたったいまさっき、いまから20分ほど前にわかった。 独我論者をはじめて認識した。論理的に可能なだけで、そんな信念を持つ人などいないと思って…

もずくと功利

最近もずくにはまっておりよく食べている。 今日も3個パックのもずくを6個、つまり2セット分食べた。 もずくはえらい。これだけ食べても1パック9カロリーだから54カロリーだ。カントリーマアム1枚分。 えらいなえらいなと思いながらもずくをすすっていたが、…

自殺の何が"悪い"のか

死と自殺の問題は、私が哲学を勉強する2つの大きな動機のなかの1つだ。 知識も自分の考えの整理もまだまだ足りていないが、いまの時点での考えを書いておく。 勉強がまだ本当に足りないので、語尾に「思う」「気がする」「みえる」という主観的なものが多く…

パンデミックとレーシック

某疫病の流行もいよいよだなという感じですね。このような世界で、みんなはいかがお過ごしでしょうか。 私はといえば、緊急事態宣言の発令が決まった昨日、梅田でレーシック手術を受けていました。54万かかった。破産。 視力が本当に悪く(右0.02 左0.03)、…