良い日記

書き散らかす

『窓の魚』西加奈子

 

数日間のいい夏休みを過ごしたあとの空白の1日。

 

 

正しくは、やるべきことを放棄した1日。

 

 

本を読むつもりだったけど、16時まで寝てた。

 

無駄な1日を過ごしちゃったなとも思うけど、だらだらもしないといけないからさ。いい1日だね。

 

 

なんとなく本を開いて、収録されてる4編のうちの1つ目だけ読んで、なんか暗い気持ちになっちゃった。

だからあとはサイゼリヤに行って読んだ。

 

 

サイゼリヤはいいね。場所的にあんまり知り合いこないし。ごはん安いし。雰囲気が明るいし。

 

 

さっき書いた『もういちど生まれる』とは、読後感も読んでる感じも真逆。陰気だしなんとなく憂鬱な感じだしそもそも画が暗い。

そこが雰囲気があっていいところだから、だめって言ってる訳では全くないけどただ暗い。

 

 

 

読んでて一番思ったのが、誰かに知らない間に薬を盛られてたらいいなってこと。

 

本当にされたら全然良くないけど、フィクションでされるとすごく綺麗にみえる。

 

 

この小説の雰囲気を作ってる1つの要素だと思うんだけど、作中で言った重要なセリフが相手には聞こえていなくて、伝わっていると思っていることが伝わってない場面がよくある。

 

相手は聞き返すのが面倒で適当に流していたり、そもそも発言に気づいていなかったり。

 

 

ままならなさ

 

 

2018.08.10 05:34 

『哲学を着て、まちを歩こう ファッション考現学』鷲田清一

 

 

外は35度に達している夏の正午過ぎ。

 

 

26度の空調の中で熱い紅茶を飲み、大学をサボって私のベッドで昼寝をする半裸の人を眺めながらこの本を読んでいた。

 

 

 

鷲田清一の本で、『モードの迷宮』という本がある。

 

それを読もうかなと思いジュンク堂の棚の前に来て、あるのをパラパラ見てみたらこれが一番面白そうに思えたから買っちゃった。

 

 

タイトル的にちょっと、本当に絶対に人前では恥ずかしくて読めないなとは思った。

 

私哲学科だし。自分が哲学科じゃなくて哲学科のやつがこれ読んでたら絶対なんか言うし。

そのうえで絶対言いふらすし。

 

けど面白いそうと思ったのを、やっぱり読みたいじゃん。

 

 

読んでみたらキャッチーなほうの主題じゃなくて、副題のファッション考現学ってほうがしっくりくる感じがした。

 

哲学っぽい内容もあるけど、ファッション哲学っていうよりはファッション思想とかファッション史みたいな感じ。ファッション言い過ぎだな。

 

ファッションって字面がなんか、ッの前も小文字だからめっちゃ吃音が強いように見えるね。

 

 

本読んでるとたまに「それ私も思ってたけどやっぱりそうなのか!でも発表されてたのか!悔しい!」ってなることがある。

 

 

いまパッと思い出したところだと、江戸川乱歩の鏡地獄はあれ本当は私の作品です。嘘だけど。

そういうときって大抵、自分が考えてたのと似てるけど、自分がやるより数倍いいなこれはって感じだから諦めはつくよね。

 

 

この本では77ページが本当にそれ。

高校時代が受験のためにあって、大学生活が就職のためにあって、会社員生活が老後のためにあると考える価値観ってあるじゃん。

 

それがなんとなく嫌だなって、じゃあいつ自由になるのって思ってた。

 

 

現在がね、それ自体で充足しないのが嫌だったんだね。これ読んでしっくりきたよ。

 

 

服を着るのは好きだけど、お金がそんなにかけられなくてあんまりファッションをしっかりやれてないなとはずっと思ってる。

 

 

せっかく自由な身分なんだし、いろいろしてみるようにしようと思う。

 

 

(読んだの結構前だけどなんか下書きに眠ってた)

2018.08.10 04:58

『もういちど生まれる』朝井リョウ

 

冷たくした部屋で布団をかぶって、背後で汗ばむ気配を感じながら読み終わった。

 

 

 

世の中に美しいものはそんなになくて、たまにそれを見ると世界からの肯定を感じる。

 

 

午後6時前に滝川記念の横を通ったとき、日差しの角度がとても綺麗で、教会の鐘が鳴った。

この風景は私のことが好きなんだろうなと思った。

 

 

こんなときに天地有情は本当だと思う。

 

 

 

 

輝きは文章の中にしかない。

しかないは嘘だな、言いたかっただけ。大抵人は文章を読むとき、その風景というか画を思い浮かべながら読む。その時の画っていうのは自分のなかでの、想像できるなかでの最高のものだと思う。

 

だから文章は美しく感じるものが創られ易い表現なんじゃないかな。

 

 

朝井リョウの小説読むと、小説書くのって本当に大変なんだろうなって思う。

 

自分のなかの、かっこつけて人から好かれたくてすごいと思われたくて、外に出していない感情や思考が作品内で読んでて嫌になってくるくらいしっかり描かれてる。

 

 

でもそれだけじゃなくて、それぞれが救われるわけではないのに、読後感が光を見たような気持ちになる。

 

 

朝井リョウは青春作家みたいなイメージを持ちがちだけど、結構鬱作品ばっかでうけるね。

 

 

2018.08.10 04:45

『ティファニーで朝食を』ブレイク・エドワーズ

 

 

そりゃあ欲しいよ。

ティファニーで字入れしてもらった、お菓子のおまけの指輪なんて。

 

その思い出だけで十分じゃん。

 

 

そのおまけっていうのも、ドクの食べてた袋からもらったやつっていうね。

 

 

全体としてはオードリーの可愛さで成り立ってる映画だけど、そこが本当に良い。

 

 

2018.07.06 02:22

『Sex and the City 3』HBO

 

SATC家にいる間はずっと観てる。

 

 

だから書いてなかったけど今観てるのシーズン5なんだよね。

 

 

シーズン3はなんだったかな。

 

 

ビッグと不倫してるころかな。

 

 

 

ブログ書く間も無く続きを見続けてるんだから、すごーく面白かったんだろうとは思います。

 

 

2018.07.01 20:35

『食味歳時記』獅子文六

 

 

私が高校時代まで過ごした松阪の駅前は、シャッター街というほどではないが、景気が良さそうなのはチェーン居酒屋だけのよくある田舎の町だった。

 

 

ここ3年ほどは、若い人がおしゃれなコーヒースタンドやバルやジェラート屋やらをやっていたりもする。

 

でもそれはごく一部だし、そんなに流行ってもいない、そんな町だ。

 

 

そんな駅前の、私の通っていた予備校のすぐ隣に、30代半ばの店主の個人書店が5.6年前にできた。

 

 

文化の乏しい田舎には書店といえば、広大な駐車場を持つ平屋建て大型書店か、ショッピングモール内の書店か、ブックオフしかない。

 

 

古くからの商店街の書店といった風情のものもあるにはあるが、テナント料を払う必要がないゆえ赤字ではないから、なんとなく続けているというような老いたものだ。

 

 

そんななかでその書店は、文化を、あるいは文化的なものを愛する少女であった私の目には魅力的に映った。

 

 

経営を応援したい一心で、少ない小遣いから買うと決めた本はその書店でばかり買っていた。

 

 

 

先日帰省した際、駅で少し時間を潰したかったときに、ふと思い出してその書店に行ってみた。

 

 

店主は相変わらず、物静かで丁寧で、商店街から渡されたのであろう松阪木綿のトレーを会計に使っていた。

 

へんにおしゃれぶらず、商店街にちゃんと馴染もうとしてるの本当に偉い。

 

 

 

そのとき特に買おうと思っていた本はなかったが、獅子文六のエッセイが置いてあったので買ってみた。

 

 

 

以前古本屋で推されていたので読んでみた『コーヒーと恋愛』がこの作者のものだった。

 

可愛らしい文体に軽やかな展開がものすごくお洒落で、それ以来この人の作品はもっと読みたいなと思ってたから、ちょうどよかった。

 

 

 

獅子文六は明治から大正くらいのひとだから、作中で昔は美味しかったが最近は全く味が落ちてしまってだめだとよく言うのが、なんとなくおもしろい。

 

 

 

作家だけあって、接待や付き合いでしょっちゅう料亭や旅館で高級で美味しいご飯を食べてお酒を飲む。

 

そしてたいてい東京かなも知らない旅先の田舎にいる。

 

だから、私の知らない世界にこんな食生活があったのか、美味しそうだなっていうあやふやな想像で読み進めてた。

 

 

 

でも後半に差し掛かったあたりに、「神戸と私」という一編があった。

 

そのなかにはフロインドリーブやユーハイム、凮月堂という馴染みのある名前があり、初めてのデートで行ったハナワグリルも、作者が神戸で訪れた店として紹介されていた。

 

 

 

現実感のない、昔の好事家のエッセイとして読み終わろうとしてしまっていたが、この一編で現実の日本にあった食文化として受け入れることができた。

 

 

神戸に暮らしててよかったな。

 

 

三重で暮らしてるままだったら、この本を読むことがあっても、読み取れるものが大分違っただろうと思う。

 

 

東京に暮らすようになったら、もっとわかるのだろうか。

 

 

2018.07.01 16:58